採用活動のインハウス化!求人広告作成に活かせる3つのポイント
求人広告は『広告』という意識を持つ必要がある
母集団形成を行うには、求人情報を作成する必要があります。一般的には求人情報を作成した後に露出する必要があるため、「ハローワーク」や「求人媒体」など職業紹介事業所を通じて求人情報の公開を行います。今回の趣旨に沿うと採用活動のインハウス化を実現するため、SNSや検索エンジン上に求人情報を公開します。「求人情報」を公開した後に求職者からの応募が集まるかどうかは『広告』という意識を持つ必要があります。
残念ながら大手媒体に掲載されている『求人広告』でも『求人広告』ではなく、『求人情報』の水準に留まっているコンテンツが散見されます。それは、『広告』という意識を持って制作されていないことが原因だと考えられます。
そもそも『広告』とは何か。広告は、訴求したいコト・モノを告知したいターゲット(ペルソナ)を設定して、価値が伝わるように訴求できるコンテンツを作成していますよね?
つまり、求人広告は『広告』という意識を持ち、『コンセプト』を用意する必要があります。コンセプトを用意する上で労働市場には「相場」があるということを理解し、「相場」を把握する必要があります。
採用活動には相場がある。
労働市場とは「労働力」を商品とした需要と供給をめぐる取引が行われる市場を指します。 つまり、労働力の売買には需給相場があります。
労働市場の相場を無視した採用活動を行うと、仮に多額の投資を行い露出頻度を高めても、求職者からの良い反応を得ることが難しいです。ではそうなると、給与を高く提示できる企業だけが採用が出来るということになるのでしょうか?
労働市場における「提供価値」とは実は金銭をはじめとしたハード面に限定されません。仕事内容や会社の将来性、働き方などソフト面も「提供価値」になります。
働き方の多様性が一層進む中、求職者は給与などの労働条件も重要な指標のひとつにしていますし、働き甲斐や私生活など大事にするという価値観が一般に広がっています。
そのためハード面では他社に見劣りしても、ソフト面で求職者に価値を提供することができれば、採用活動を成功まで結びつけることができる可能性が広がります。
では、労働条件以外にどのような価値を求職者に提供することが出来れば、採用活動を成功に導くことが出来るのかを考えていきましょう。
そのために必要な3つ目のポイントとして『コンセプト』に関してご紹介します。
採用活動には『コンセプト』が必要
「コンセプト」とは、採用活動および求人広告において一貫性を持つ基本的な観点や考え方のことを指します。募集広告に記載する内容は、コンセプトに沿って制作することで、価値を届けたい求職者に正しく価値を提供することが出来ます。
では、コンセプトを設計する上でどのようなポイントがあるのかいくつかご紹介します。
(1)自社の特徴の整理
(2)採用ターゲット(ハード面、ソフト面の両方)の具体化/抽象化
(3)採用活動上の競合他社の具体化(労働条件や提示条件の把握)
(4)競合他社と差別化するポイント
(5)採用ターゲットに提示する価値は具体的に何か
上記5つのポイントを利用して、採用ターゲットである求職者が自社に入社する理由を言語化できる状態にしましょう。設計したコンセプトを基にして求人広告の制作をすると、高い効果が出る求人広告が出来上がります。
最後に
さて、今回は求人広告を制作する上で必要な3つのポイントをご紹介しました。
採用活動をインハウス化できるようになると、「ノウハウ」を自社で保有が出来、次につながる「再現性」のある採用活動が実現出来るようになります。
採用活動は「マーケティング」とも言われています。マーケティングを行う上ではコンセプトが必要です。ぜひ、今回の3つのポイントを意識して求人広告を制作してもらえればと思います。
読んで頂いた皆様の採用活動が、より良いモノになるきっかけのひとつと成りましたら幸いです。お読みいただきありがとうございました。