【CANTERA 修了⽣×堀尾司】 異動してわずか 1 年。杉⽥みずきさんが⼈事として活躍できる理由

コロナ禍で採⽤業務が中断。グループを横断した仕事に関わることに
堀尾:杉⽥さんは、今はどういう業務を中⼼に仕事しているの?
杉⽥さん:もともと採⽤業務が多かったんですけど、コロナ禍でそこは中断してしまって。 今はグループ会社の連携関係の仕事をしています。そうすると調整ごとが多いんですよね。 内定式をやるにしてもグループ内調整が必要だし、どのツール使うかというだけでも確認が必要だし……。
堀尾:そっか。グループ連携関係の仕事は、どういう⽴ち位置で関わっているの?
杉⽥さん:私のメイン担当はグループ会社内の1社の⼈事なのですが、グループ全体がコロナの影響を受けており、組織の再編成や給与・賞与関連、教育研修など、付随する⼈事関連の業務もやっています。
堀尾:そうなってくると、⼈事に期待される役割がたくさんあるね。
杉⽥さん:いろいろありすぎて、正直まとまっていないんです(笑)休業したりリモートワークが増えたりするなかで、制度も環境づくりも社員のメンタルケアも必要。
⼀⽅で、はじめてホールディングとして新⼊社員を受け⼊れる。ありとあらゆることを整えている状況なんですよね。
堀尾:すごく追われている感じ?
杉⽥さん:そこまで追われている感じではないんですが、21卒の内定者の⼈たちは私が採⽤したようなものなので、⼊社する環境をちゃんと整えないといけないという責任は感じています。
堀尾:いろいろ同時並⾏で進んでいると思うけど、杉⽥さん⾃⾝が⼤事にしているものってあるだろうか。
杉⽥さん:グループに複数社あると、個別最適みたいなことにもなりがちなんです。ただ、グループ内で相乗効果を出せるところを⼀緒にして、世の中によりよい価値を提供できたらいいなとは思いますね。そのためにやれることをやっていきたいです。
堀尾:まさにすごく必要なこと!
杉⽥さん:ですかね(笑)
この 1 年で視野や視座が⼤きく変化した理由
堀尾:1年前に出会ったときよりも、杉⽥さんは随分視野の広い話をしているなという印象があるね。
杉⽥さん:ほんとですか! でも、1年前に⼈事に来て、そこから周りの⾒え⽅が変わったかもしれません。グループ横断で考えなければならないことも増えたし、会社全体のことを必然的に考える必要が出てきたので、⾒ている景⾊が変わったかなと思います。
堀尾:1年振り返って、⾃分が変化したという感覚はある?

杉⽥さん:やっぱり視野の広がり、視座の⾼まりはあるなと思います。俯瞰的に⾒られるようになったことで、今まで正しいと思っていたことが違ったとか、よりよい⽅法があると知ったとかはありました。
あとは経営陣と近いところで仕事しているので、どういう想いで意思決定がなされているかを⾝近に⾒ることができるのも⼤きいですね。納得感を持って仕事に取り組めているとは感じています。
堀尾:とはいえ、同じ環境にいても杉⽥さんのように変化が起きない場合もあると思う。特に影響したことってあったのだろうか。
杉⽥さん:1年を振り返ると結構⾟かったんですよ。でも、突き進まないといけない状況から逃げなかったことが⼤きかったかも。上司にもすごく相談したし、CANTERA の皆さんにも何気ないことを結構相談させてもらって、⾃分なりにデトックスできたんだと思います。
堀尾:相談できたのもすごいことだと思うよ。
杉⽥さん:これまでも何か壁にあたったときに、⼈に話を聞いてもらうことで乗り越えてきた経験があったんですよね。
CANTERA での出会いが⼤きな刺激に
堀尾:⼈に話したり、相談したりするのはどういう効果があると思う?
杉⽥さん:⾃分で思っていたこととは違う意⾒を聞けたり、私⼀⼈だけの悩みだと思っていたことが他の⼈にもあると気づけたりするのは⼤きいですね。同志のような感覚を持てたのもよかったです。
堀尾:なるほどね。とはいえ、他の⼈の話だけではカバーできないのが踏ん張りの部分だと思うんだけど。そこは何が突き動かしたのだろう?
杉⽥さん:ひとつは上司の影響だと思います。うちの会社は中途採⽤者が⼈事へ異動したことがなくて、私がはじめてだったんです。それを抜擢してくれた期待は感じました。とはいえ、異動を聞かされたときは「嫌です!」って泣いたくらいなのですが(笑)。社⻑が気にかけてくれて、1時間以上かけて異動理由を話してくれたんです。そうやって任されたからには……というのはありましたね。
堀尾:そういう経緯が⽀えになったんだね。
杉⽥さん:そうですね。あともうひとつ、ここ1年くらい「⾃分ってどうなりたいんだろう」 と考えるようになったのも⼤きいと思います。特に、CANTERA で専⾨性を持って活躍している⼈とかいろんなキャリアを歩んでいる⼈との出会いが、結構衝撃的だった。今の会社でなくても活躍できる⼈材になりたいと思うようになりました。
堀尾:そうだったんだね。
杉⽥さん:私は伸びしろ込みで⼈事を任されたのですが、もしも他社だったら「これくらいできて当たり前でしょ」と思われるだろうなと思っているんです。期待に応えられる⼈材、少ない引き継ぎでも軌道に乗せられるような⼈材になりたいと進んできたのも、踏ん張った理由だと思います。
⼈事としてもっと幅を広げていきたい
堀尾:1年前を振り返って、今の⾃分とは何が違うと思う?
杉⽥さん:⾃分がどうなりたいかなんて、⾒えていなかったですよね。そこから、どういう社会⼈になりたいっていう⽬標が持てるようになった。今さらですけど(笑)
異動していなかったら、ますます道が⾒えずに転職まで考えていたかもしれないですね。
堀尾:さらにコロナ禍もあったから、相当濃い1年だったんじゃないかな。
杉⽥さん:今回のコロナ禍ですごく感じたのは、何かの影響でストップするような仕事しかできないのは嫌だということですね。採⽤業務しかできなかったら、今年は採⽤しませんとなった途端に仕事がなくなるんですよ。そういう⼈材にとどまりたくないと思いました。
堀尾:どういう環境であれ仕事ができる⼈になれるか、だね。
杉⽥さん:これからは労務とかメンタルヘルスケアとか、⼈事としてもっと幅を広げていき たいと思っています。会社もグループ化して⼤きく変わるタイミングなので、全体感はなかなかまだつかめないですけどね。
堀尾:グループ連携の業務は、経験しながらしか⾒えてこないものもあるだろうしね。
杉⽥さん:⼈事はきれいごとでは済まない部分があると思いますが、そこも対応できる⼒量は⾝につけたい。正直、嫌われることはすごく苦⼿なんですが、そこも逃げずにいきたいですね。
堀尾:受け⽌める⼒は⾼いと感じるけどね。社員の可能性とか会社の可能性に全⼒で取り組 みたい⼈だろうなと改めて思いました。
最後に、読者に向けて⼀⾔メッセージをお願いします!

杉⽥さん:キャリアチェンジして不安に思っている⼈がいるとしたら、とにかく仲間をつくることが⼤事。仲間をつくるにはちょっとだけ勇気がいるけど、⼀歩踏み出せばそのあと加速して⾛れると思います。その⼀歩だけ頑張って踏み出せば、⾒える世界が変わります!
堀尾:杉⽥さん、ありがとうございました!
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