”子育て”と”経営”

家族構成のご紹介
まずは自分の家族構成から共有しますと、自分(48歳/ベンチャー企業勤務)、妻(50歳/パート)、長男(24歳/社会人2年目)、長女(21歳/大学3年生)、次男(12歳/中学1年)の5人。
長男は入社した企業において熊本配属となったため、自宅には現在不在の状態です。
夫婦のバックグランドの違いが子育て方針の違いに繋がる
夫婦の子育ての方針の違いが如実に出たのが長男の中学時代でした。それは長男に家の手伝いをどの位させるか、というものでした。
私は部活と勉強をしっかり頑張っているから、手伝いはしないでもよいという考えでした(今は変わりました)。
一方妻は家族の一員であるから手伝いをするのは当たり前という考え。
私は父は仕事、母は専業主婦で、家のことはすべて母が行い、子供は勉強と部活を頑張ればよいという家庭に育ちました。なのでこのような考えになっていたように思います。
反対に妻は父母が二人で飲食店を営み、日中は二人とも不在のため、子供たちが家のことを手伝うという環境。バックグランドのちょっとした違いで、長男に手伝いをさせる、させないで口論になろうとは思いもよりませんでした。
家庭における意思決定者が意見の摺合せをする大事さ
長男の手伝いの件は明確な方針を決めないまま、長男が高校生になる際に親元を離れ寮生活になるということで、なんとなく流れてしまいました。夫婦において、モヤモヤした気持ちがあったせいか、その数年間の関係はあまりよくなかったと記憶しています。
この経験から「夫婦なのでいつかは分かるだろう」は絶対になく、家庭における意思決定者である夫婦が双方でしっかり会話をしないと、方針が擦り合うことはない、という当たり前のことに気が付きました。
そこから徐々に意見を擦り合わせることによって、家庭の運営が以前よりもスムーズになったことは大きな前進でした。

ベンチャー企業にも夫婦と同じような事態が起きていないか
ベンチャー企業は比較的、経営と社員の関係が近く、大企業よりも意思疎通がしやいと思いがちです。
しかし、私の経験からすると、ベンチャーこそが意識して経営と社員がコミュケーションとらないといけないと感じます。
ベンチャー企業の経営者は「いつも近くにいるから、あいつら(社員)は俺の考えていることわかるだろう」と思いがちです。これは私と妻にあった「夫婦なのでいつかは分かるだろう」と同じ状態です。
分かるだろうという根拠なき期待を持つことで、経営陣同士、経営と社員の関係性がぎくしゃくすることが多いように見受けられます。そういう事例を見たり、経験をしたからこそ、私も今の会社で社長に思うことは言うように意識しています。家庭運営は会社経営なのだとつくづく思います。
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