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人事に全く興味がなかった私が、人事部への異動を希望した理由。そして、人事になった今思うこと

人事に全く興味がなかった私が、人事部への異動を希望した理由。そして、人事になった今思うこと

飲料メーカーの人事部で採用担当を初めて2年半。入社した当初は人事に全く興味のなかった私が、どうやって人事に興味を持ったのか、そして、人事になった今、やりがいを持って働くことができているのはなぜなのか、改めて考えてみました。

 

人事の仕事に興味を持った3つの理由

入社した当初は人事に全く興味がなく、営業を2年半、商品のマーケティングを2年半、エリアのマーケティングを4年行ってきました。

エリアマーケティングの仕事をしていた際に、2年連続で新入社員のチューターを経験したのが、人事を目指すひとつのきっかけになりました。それまでは自分が成長したいという意識が強かったのですが、チューターを経験することで、人に教える難しさを学ぶとともに、その人の成長が私の新たなやりがいになったのです。

また、エリアマーケティングの仕事は、営業部門との定期的なミーティングを重ねて戦略・戦術を立案・実行していきます。この仕事を通して、同じ目標に向かって、チームで進んでいく力強さを感じ、会社全体にこの力強さをもっと広げていきたいと考えるようになりました。

そして、社外のさまざまな女性と一緒に女性リーダーを育成するための研修に参加したとき、キャリアアップした先に新しい世界があることを知りました。これを機に、社員が仕事をすることが楽しくなるような研修制度を立案したいと思うようになったのです。

その結果、「自分の成長」だけでなく「人の成長」「会社の成長」に直接的にかかわることができる部署として人事部への異動を希望しました。2年越しの希望が叶い、入社10年目で人事部に異動したのです。

 

人事として「一人ひとりと向き合う意識を常に忘れない」

人事に異動して、採用を担当するようになって、もうすぐ2年半。「不要なものはなくすと共に、新しいことをまずはやってみる」ということを意識し、以下のような取組みを行ってきました。

・採用要件の再策定
・職種別採用の実施
・採用ムービーの自主制作
・選考中の学生と社員の接点増加
・内定後のフィードバック面談や内々定通知書の作成

採用に関するこれらの取り組みを行ううえで、大切にしているのは「一人ひとりと向き合う意識を常に忘れない」ということです。

学生に対しては、学生が知りたいこと・不安に思っていることは何かを考え、説明会や採用ムービー、社員面談・社員交流会、内定後のフォローなど一つひとつの接点の質を高めることを意識しました。また、採用活動に協力してくれる社員に対しては、採用の目的に対する意志統一はもちろんのこと、学生の選考状況をスピードよく共有することによって、採用活動に一体感を持たせることができました。

その結果、2022年新卒採用において、オンラインでの接点が多くなったにもかかわらず、学生の会社理解・仕事理解を深めることができ、安心感の醸成や志望度を上げることもできたのです。内定承諾率も当初の期待以上の結果を得られたと考えています。

 

採用活動は、入社してからの経験すべてを活かせる

採用活動は人事部だけでできることではなく、社内の多くの人の協力が必要です。しかし、人事部への異動前に社内の多くの人と構築していたネットワークを活用することができたため、スムーズに協力していただくことができました。

また、今の採用を進めながら、次年度の採用を考える採用活動では、スピードや決断力が重要です。今までの部署で「信頼関係を得るためにはスピードが大切」「ぶれない自分の軸を持つ」「常に“誰に”“何を”“どのように”を考える」といったことを学んだからこそ、現在、自分のやりたいことにどんどんチャレンジできていると考えています。

これからも学生に「入社してよかった」と言われる会社を目指して、採用活動をよりよくするためのさまざまな取り組みにチャレンジしていきたいです。

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