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採用面接における「魅力付け」を考える。抑えておくべき2つのステップとは

採用面接における「魅力付け」を考える。抑えておくべき2つのステップとは

みなさん、面接の目的が何か覚えていますでしょうか?

面接の目的は「見極め」と「魅力付け」です。

面接の目的を意識することは、面接の効果を最大限発揮する上でも非常に重要です。今回はその中でも魅力付けに注目して、そのポイントをお伝えしていきます。

 

魅力付けとは何か

面接には下記の通り、見極めと魅力付けの2つの目的があります。採用に成功している企業は2つの目的を意識しています。

例えば本日14:00からの佐藤さんの面接は見極めを中心に、または、魅力付けを中心にというように面接官に目的を明確に伝えています。

目的が魅力付けの場合、何を意識するとよいのでしょうか。魅力付けとは、応募者に自社ないしは面接官に興味を持っていただく行為です。応募者に自社または面接官に興味を持っていただくには大きく2つのステップがあります。そのステップを見ていきましょう。

 

魅力付けで抑えておきたい2つのステップ

魅力付けのステップには大きく2つです。

ステップ1:応募者が話をしやすい雰囲気をつくり、もっとこの会社の話を聞いてみたいと思わせる
ステップ2:自社または面接官に親近感を覚え、そして、この会社または面接官と一緒に働きたいと思う

ステップ1は魅力付けを行うための自社(面接官)と応募者との信頼関係作り、ステップ2はそこからもう一歩踏み込んで、応募者の個性や興味関心の領域を意識して、自社や面接官との接点を作りに行く行為と言えます。

 

魅力付けのステップ1とは

魅力付けにおけるステップ1は、応募者が話をしやすい雰囲気をつくることから始まります。

応募者が構えることなく素直に話をしてもらうには、面接官自身が自己開示をすることが有効です。面接の冒頭部分で自己開示の一環として、自己紹介を行います。面接の冒頭ということで、長い時間はとれませんが、1分程度で可能な限り個人的かつ具体的な事象を交えて自己紹介を行うことで共感いただける可能性が高まるはずです。

1分間で的確な自己紹介を行うには、それなりに練習が必要です。同僚に聞いてもらう、または、ご自身で動画に撮って確認するなどして、自己紹介の内容をブラッシュアップしていくとよいでしょう。

また、面接に後半には質疑応答があると思います。ここで、入社動機を聞かれることが多いのではないでしょうか。この入社動機も魅力付けを行う重要なポイント。ご自身の生い立ちや失敗や苦労した話などを交えながら、なぜこの会社に入ったのかを伝えるとよいでしょう。

入社動機も自己開示です。ご自身の生い立ちや苦労した話を開示することで、応募者に具体的なイメージを植え付け、共感の度合いが増すはずです。

 

この会社で働きたいと思わせるステップ2

ステップ1で関係の土台ができたと思います。ステップ2で応募者の個性や興味関心の領域を意識して、自社や面接官との接点を作りにいきましょう。

応募者の個性や興味関心の領域は、面接の見極め行為の際に、ヒヤリングしている中で理解できる部分が多いです。応募者がこれまでの生活や仕事の中で、どのような判断や行動をしてきたのか、また、どのような企業または業界に興味を持っていてその理由などです。ヒアリング以外にも適性検査の結果も参考になります。

ヒヤリング内容や適性検査の結果から、応募者の個性や興味関心の領域を理解し、自社や面接官との接点を見つけるのです。そして、その接点があることを魅力付け面接において応募者に伝えます。

例えば、応募者のこれまでの経験から企業選びの軸が「自分の問題意識を形にしたい、それができる環境」ということならば、それを実現した社員を面接官にアサインし、面接を魅力付けの場と設定し、面接官の経験を具体的に応募者に伝える場をセットします。応募者は会社や面接官との接点の数が多いほど、自社または面接官に親近感を覚え、そして、この会社または面接官と一緒に働きたいと思うようになるでしょう。

この接点を伝えていく魅力付けステップ2において、採用担当者が応募者にどのように接点を伝えていくかのシナリオをつくり、そのシナリオを意識して面接官を都度アサインして進めていくことが理想です。


面接における魅力付けの2つのステップを意識して、応募者がみなさんの会社に入社する確度が上がることを期待しております!

Written by

echizenya
CANTERA運営企業である株式会社All Personalに在籍。大学卒業後にリクルートに入社。新卒採用経験5年、人材紹介業を10年以上経験。採用における戦略・戦術・戦闘の各フェーズではアトラクトフェーズである戦闘を得意としていた。リクルート卒業後に適性検査を軸にした事業で起業経験あり。週末はランニングで汗を流し、年に数回トレイルランニングに参加。趣味はサッカー観戦、プロレス観戦。
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