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働き方をきっかけに、生き方から見つめなおした話

働き方をきっかけに、生き方から見つめなおした話

約2年前、コロナウイルスという、わたしたちは未だかつて経験したことのないような全世界的な時代と社会の変化に遭遇しました。その影響は今もなお続いています。

生活が制限され、働き方やライフスタイルが大きく一変した人も多いのではないでしょうか。今回、働き方という観点で起きたさまざまな変化とそこから見えてきたもの、学んだことを紹介します。

 

リモートワークへの移行から学んだこと

2020年2月、わたしは転職したばかりで、新たな環境のもと生活がスタートしたタイミングでした。当時、コロナウイルスの影響が徐々に日本全体に広がり始めたころで、都心を中心に多くの企業でリモートワークが取り入れられつつありました。

わたしの会社でも、新たなツールを取り入れたり、コミュニケーションの機会を意図的に増やすなどして試行錯誤しながらリモートワークの環境を整えていました。ベンチャー企業で社員数も少ない組織でしたが、業務自体は問題なく行えても、コミュニケーションの部分で問題が発生したり、管理が行き届かなかったり、社員のメンタルケアの必要性を感じたりと、想定していなかったこともたくさん起こりました。

さまざまな問題に直面するなかで気付いたことがありました。それは、仕事中のパフォーマンスや生産性は、決して職場環境だけで改善できるものではない、ということ。たとえば、業務中に感じたストレスや不安、悩みを、仕事仲間と飲みに行ってそのうっぷんを晴らしたり、休日に友人と会ってストレスを解消したり。そんな当たり前の日常が当たり前ではなくなったことで、自らを含め個人が”バランスを保つ”ことが難しくなっていると感じました。

また、採用業務をするうえで、現場を正しく把握し、会社にとって利益をもたらす人材を採用しなければならない。一方で、会社の方向性、目標達成のためにどんなふうに努力すべきなのか、何を評価しているのか。人事は、それらを経営と現場の間に立ち発信し続ける必要があると学びました。

 

働き方の変化をきっかけに気付いた、大事なもの

全国的にもリモートワークという働き方が浸透し、DXやオンラインでのコミュニケーションが進むなか、個人を取り巻く環境として、よりその会社で働く意義を問われるようにもなったと思います。

一般的な学生生活を送り、なんとなく就活をして大手企業と呼ばれる会社を目指し、困難も乗り越えつつ昇進し、年齢に従ってライフイベントを迎える。そんな「普通」のことが、普通ではなくなったことで、わたし自身の心境にも大きな変化がありました。

働き方や環境が変わり、企業が個人に求めるものがより複雑化し、個人に対してももこれまで以上に高いレベルのパフォーマンスが求められるようになりつつあります。そのなかで「どうすれば世の中に対し価値提供できる人材になれるのか」「自分にしかできない仕事とはなんだろう?」と考えるようになりました。

また、仕事以外のところでも自分自身の変化がありました。それは、自分が本当に大切にしたいものや人が明確になったことです。生活や行動が制限されたことで、よりシンプルに自分にとってかけがえのないものを大事にしたいと思うようになりました。

 

ノマドワーカーとしての新たなライフスタイル

振り返ってみると、わたしはこれまで、常にまわりの人や環境からたくさんのことを教えてもらってきました。自分の成長には、経験と出会いがとても重要だと、コロナ禍で改めて気づかされたのです。そこで、新たな経験と出会いを連続的に体感するために選んだのが、ノマドワークという働き方でした。

ノマドワークとは、英語で「遊牧民」を意味する「nomad(ノマド) 」と、「労働者」を意味する「worker(ワーカー)」を組み合せた造語です。わたしは今年の7月で8年過ごした東京を去り、地元に戻り最短で車の免許を取得、9月からノマドワーカーとして、全国を転々としながら日々仕事をしています。

ライフスタイルが一変し、大変だと感じることのひとつは「自己管理」です。フルリモートワークで業務をするので、社内外を含めたすべての関係構築がとても重要です。そのなかで、時間の使い方や自分の体調管理などにこれまで以上に気を遣うようになりました。

自分がやりたいことをただわがままに実行するのではなく、自分自身を受け入れて認めてもらうための努力をし続けることが必要です。かけがえのない人生を後悔なくまっとうするためにも、思いっきり働いて実力をつけ充実感を得ることも重要だと考えます。

欲張ったっていい。毎日をいきいきと過ごす人が増え、そんな人が集まる企業が増え、社会が活性化する。その一端を担っていけるようになれたらと思います。

人事という観点からは少し離れてしまいましたが、この記事を読んでくださった方の明日への一歩になるようなきっかけにでもなれていたら、嬉しいです。

Written by

Mana_Uemura
CANTERA ACADEMY11期卒業。 新卒で日系大手保険会社に営業職で入社。 2020年2月よりスタートアップの広報としてキャリアチェンジし、同時に中途採用から人事に携わり始める。 2021年8月よりCANTERA運営のコアメンバーとして株式会社AllPersonalにジョイン。成長企業の人事全般における支援、自社の採用広報などに従事。また同時期にノマドワーカーとしてライフスタイルを変化。釣りと旅をこよなく愛すカープファン。
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