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再現性のある組織創りに欠かせない「使われる目標設定」と「人材育成」とは?- CANTERA ウェビナーレポート

再現性のある組織創りに欠かせない「使われる目標設定」と「人材育成」とは?- CANTERA ウェビナーレポート

再現性のある組織創りに欠かせない「使われる目標設定」と「人材育成」について、業界の第一線でご活躍されている馬野氏と西尾氏をお招きしてウェビナーを開催しましたので内容をご紹介します。

登壇者プロフィール

馬野大輔 氏:サイバーエージェントグループ、株式会社CAMの目標設定Saas「Pinter」事業責任者

西尾夏樹 氏:グローバルラーニングプラットフォームを展開する、ユームテクノロジージャパン、ラーニングコンサルタント

 

使われる目標設定とは(株式会社CAM/馬野大輔氏)

良い目標設定=狙いすました目標設定+使われる目標にする

良い目標設定とは、狙いすました目標設定をすることに加え、使われる目標にすること。今の目標設定をアップデートさせることで、企業と個人をさらに成長させることができるのです。

理想は定期的に週1ペースで進捗確認をすることですが、これを運用するのは大変。ポイントを絞って運用することが重要です。

1.最も重要な目標(センターピン)の目標進捗のみを追う
2.週1回簡単に進捗報告
3.進捗を明確に可視化

理想状態は複数ある目標全ての進捗を追うことですが、まずはセンターピンを倒さないと意味がありません。最も重要な目標にのみ絞り、まずはしっかりと運用して使われる目標にすることが大切なのです。

こうすることで、対話が生まれ、変化に対応した目標の軌道修正を行うことができ、納得感が醸成されます。

 

使われる目標にすること=目標を達成するための目線を揃えた、未来の対話

目標設定においては、進捗を可視化して動的なデータとして活用し、目線を揃えるための対話が生まれることが重要です。

そこで、CAMは最も重要な目標(センターピン)の進捗が可視化されるSaaS「Pinter」をリリースしました。

Pinter:https://pinter.jp/

Pinterでは1か月ごとの目標をセンターピンのみ設定し、週1で進捗を入力します。

この進捗を動的データとして活用し、PDCAを回し軌道修正を図ることで、目標と評価の不整合を回避することができるのです。

「タスク管理ツールではダメなのか?」というご質問をよくいただきますが、タスク管理ツールでは目指すべきゴールが不明確になりがちであり、かつ、タスクの棚卸が大変です。

繰り返しになりますが、目標設定において重要なのは使われる目標にすること。
Pinterを通じて目標を達成するための目線を揃えた未来の対話が生まれることが理想だと考えています。

 

グローバルスタンダードの人材育成とは(ユームテクノロジージャパン/西尾夏樹氏)

グローバルスタンダードの人材育成=教育のROIを向上させること

ユームテクノロジージャパンは、世界最大の⼈材育成研究機関「ATD」のWorld Wideパートナーとして、研究や発信を行っています。

成功企業は教育のROI(Return On Investment)を常に追及している、という研究結果が出ています。成功企業は「学びこそが競争優位を生み出す唯一のポイント」であると考え、各社教育に力を入れているのです。

 

今後の教育は学習の効果性・効率性を保つことが肝

日本の教育においては生産性やコストが重要視され、学習の有効性が二の次になっています。

学ぶ場は社内研修だけではなく、自己学習の要素が大きいにも関わらず、日本の学習管理システムではトレーニングの管理のみに焦点が当てられています。自己学習(ラーニング)が無視されているのです。

だからこそ、教育を単なるイベントで終わらせず、自己学習の要素も取り入れながら、学習の有効性を保つ人材育成の仕組みが重要です。

 

技術・教育学・内容を掛け合わせ、従業員のパフォーマンス向上を実現する

UMUはパフォーマンス向上を軸においた、ラーニングプラットフォームです。

Eラーニングや多くの研修とは違い、UMUでは教育学の要素を掛け合わせ、業務適応まで持っていくパフォーマンス重視のプログラム設計を実現しています。

例)
1.効果的なコンテンツを提供
2.意図された学習
3.即時フィードバック&コーチング
4.業務シナリオでの定着証明(現場での体験)

大切なことはインプットだけではなく、学習の中でアウトプットを出し、パフォーマンス向上を実現する学習設計にすることです。

学習の考え方を変え、従業員のパフォーマンス向上を軸に置いた人材育成を行うことが企業の継続的な成長に欠かせません。

UMU:https://umujapan.co.jp/

 

再現性のある組織創りには使われる目標設定とパフォーマンス向上重視の人材育成が欠かせない

企業を取り巻く経営環境や事業環境は常に変化しています。目まぐるしい変化に適応し成長を続けていくためには、「ヒト」に真剣に向き合う必要があるでしょう。

「ヒト」は不確実性が最も高い経営資源。目線を合わせた対話を生む目標設定やパフォーマンス向上を重視した人材育成をすることで、再現性のある組織創りを行えるのではないでしょうか。

Written by

Sumire_Sato
CANTERA ACADEMY ベーシック3期卒業。 東京外国語大学卒業後、建築・住宅業界の企業向けにサービス提供を行う株式会社エプコに新卒で入社。 ITベンチャー企業に出向し3年間の営業経験を経て、帰任後は広報担当をしています。 広報として外部向け発信を行う傍ら、採用広報や新卒採用・研修に携わっています。
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