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人事の副業のノウハウ徹底解説!成功する人の秘訣やコツとは?

人事の副業のノウハウ徹底解説!成功する人の秘訣やコツとは?

この数年間で「副業OK」という企業も増え、自分が培ったスキルを活かして副業をしたい、仕事の幅を広げたいという人もいることでしょう。なかでも給与計算や労務、採用などの人事系の仕事に携わっている人は、自社だけでなくほかの企業でも即戦力となるため、多くの企業から引き合いがある場合も。副業として人事のスキルが活かせれば、キャリアアップにつながるというメリットもあります。

こちらの記事では、人事の副業のノウハウと、成功するコツなどを解説します。

人事の副業を始める前に知っておくこと

どんな職種でも、副業を始める場合は事前に情報をリサーチすることが必要です。人事分野で副業をしてみたいという人も、仕事の内容を把握し、求められているスキルや価格が見合っているかなどを知らないと、副業を開始した後にミスマッチとなる可能性もあります。

では、人事の副業を始めようと考えている場合、どのようなリサーチをしておくと良いのでしょうか。

 

■人事の副業の相場価格

副業をするなら、価格面は気になるものです。人事の副業の相場は、週1日やスポット、週3日など、稼働日数や時間によって異なります。1ヶ月あたりの相場価格については次のとおりです。

①在宅×時給制/求人募集の仕事の場合

時給:1,000~1,500円×80時間=80,000~120,000円/月 ※1週間あたり20時間の稼働

②業務委託×常勤/採用業務の場合

報酬:週3日で月30万円~ ※週1日5~6時間は常駐必須

※この2つの例はあくまでも目安です。

 

■人事の副業でスキルアップも可能に

人事の副業は、これまでのキャリアを活かしつつ、さらなるスキルアップを図れるチャンスでもあります。情報化社会の今、人事の仕事も多岐にわたっているため、本業では携われない業務内容にまで手を広げられる可能性も。コロナ禍に伴いオンラインで完結する仕事も増えており、時間の融通もつきやすくなっています。

人事の副業には、新卒・中途採用や採用分析、ダイレクトリクルーティングの運用、オンボーディングの企画立案、運用、広報、労務管理など、さまざまなものがあります。本業ではタッチできなかった業務を行うことで、スキルアップはもちろん、本業での部署移動や他社への転職もしやすくなるでしょう。

 

人事の副業で募集されやすい求人広告

「人事×副業」のカテゴリーで募集されることの多い求人には、次のようなものがあります。

 

採用代行

企業の新卒や中途採用の窓口を委託するパターンがあります。主な仕事は、応募者へのメール対応や面接・採用試験のスケジューリングです。コロナ禍の今、面接もWebに切り替えているケースが多いので、実際の採用面接に同席する場合もあります。ほかにも、応募者の傾向などを分析し、今後の採用の改善点の提案を求められることもあります。

「朝9時~15時まで」など稼働時間の制約条件が設けていない場合なら、空いた時間にできる仕事です。守秘義務さえ守れば自宅でできる仕事のため、副業として取り組みやすいのがポイントです。

 

スカウトメール対応

企業の人材の受け入れは、「求人広告を経由して志願者がエントリーする場合」と、「企業側がスキルに見合った人材をスカウトする場合」があります。後者のスカウトは、人材バンクに登録されている人材からスキルマッチした登録者に個別にスカウトのメールを配信するケースが多くなります。スカウトメールの作成や対応は、採用や人材のアプローチのノウハウが活かせる見込みがあります。

 

勤怠および労務管理

最近は従業員の勤怠や労務の管理をアウトソーシングするケースもあります。アウトソーシングすることで、従業員は自分の仕事に専念できるメリットがあります。細かい勤怠チェックやマイナンバーの管理は、人事経験のある人材に任せて抜け漏れなく対応してもらいたいと考える企業は少なくありません。

また、勤怠および労務管理のアウトソーシングには、有給を消化していなかったり、残業が一定の時間数を超えたりしたなどの場合、アラートで知らせるという仕事も含まれています。この仕事は社会労務士(社労士)の資格を持っていると副業でも活躍できる仕事です。

 

社内教育の提案と実行

社内教育の提案と実行を、人材育成のノウハウを持つ人事経験者に依頼するケースもあります。従業員の適性やスキルにあった教育を提案し、それを実行に移す仕事です。業務委託として採用されるケースがありますが、委託された会社との対面やオンラインの打ち合わせが必要になることもあります。自分が提案した教育プログラムが会社の発展に結びつくので、やりがいを実感できるでしょう。

 

人事領域のライター

人事系のメディアの記事ライティングもニーズがある仕事です。記事の品質を保つためにも、人事の経験がある人に向けて募集をかけていることがあります。業務委託となり、基本的に記事単位で報酬が支払われることが多いようです。空いた時間に企画を提案し、執筆している人事経験者もいます。これまでの経験が活かせる上、どんな業務にも欠かせない文章力が身に付く仕事といえるでしょう。

人事の副業で求められるスキル

企業が人事の仕事を外部に委託したい理由として主に挙げられるのは、次の3つです。

 

  1. ①即戦力として活躍してもらえる見込みがある
  2. ②育成するコストや時間が抑えられる
  3. ③新しいノウハウを提案してもらえ、自社の発展につなげられる

そのため企業側は、人事の仕事を副業として委託する相手に対し、高いスキルを求めている傾向があります。ほかにも、先にも取り上げた採用代行や勤怠管理など細かい仕事が多いため、丁寧かつスピーディーに対応できる能力も求められています。提案を依頼されることもあるので、主体性を持って臨める人材である必要もあります。

 

人事の副業を見つけるコツ

今の時代、副業を探すのもパソコンやスマートフォンが主流です。人事の副業をしたいなら、まずはクラウドワークスなどの人事系に対応したクラウドソーシングの会社に登録し、自分の人事経験について明確にアピールするのがポイントです。このときに成功例として「離職率が1年で○割だったのが、社員のヒアリングをし、労働環境を改善したことで翌年の離職率が1桁台になりました」など具体的な数字を入れておくと、相手の目に留まり、副業先が決まりやすくなります。

また、他に人づてに紹介がある場合も。「人事のスキルを生かせる副業先を探している」「本業の職場で副業が解禁されている」などの情報を開示しておくと、紹介が舞い込む可能性もあります。

副業にチャレンジしよう

2018年に厚生労働省が改訂した「モデル就業規則」によって副業は一気に広まり、本業以外でも自分のスキルを活かし活躍できるようになりました。

そのなかでも採用や労務などの人事経験を活かした副業は、企業側にとって育成のコストをかけずに即戦力となるので、ニーズが高い仕事の一つです。オンラインでも完結できる人事の仕事も多数あるので、空いた時間を活用しながら副業を叶えることができます。

人事系の副業で成功したいなら、事前に相場価格や仕事の内容を理解しておくことが必須です。そして、人事の制度や仕事の内容も時代の流れとともに変わっていくので、スキルアップを図りたいという心意気も大切といえるでしょう。

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