CANTERA NOTE

『リーダーシップの旅』を読んで振り返った過去の失敗。そして「虚心坦懐」

『リーダーシップの旅』を読んで振り返った過去の失敗。そして「虚心坦懐」

私が所属するAll Personal主催の戦略人事を考えるコミュニティ「CANTERA」。コミュニティと言ったのは、座学やディスカッション、そして課題もあるが、あくまで参加者の自発性をベースに、人事に関する悩みを共有しながら、いつでも相談できる仲間が集う場だからだ。

CANTERAの講座では、課題図書という恒例があり、『リーダーシップの旅(光文社新書)』を受講者に読んでいただいている。初めて読む方もいれば、久しぶりに読む方もいる。参加者の感想はさまざまで大変興味深い。自分も皆さんの感想に刺激を受け、久しぶりに読んでみた。今年後半に向けての自身のテーマは「虚心坦懐」にしたのだが、『リーダーシップの旅』を絡めて考えたことを共有したい。

 

リーダーシップの旅の困難さ

『リーダーシップの旅』には、今から6年前の2015年、起業する直前に読んで以来、久しぶりに目を通した。リーダーシップとマネジメントの違いはもちろんだが、リーダーシップとは何かを考えさせられる。6年前は起業する直前だったこともあって自分自身もリード・ザ・セルフが強い状態であり、読後は納得感が強かった。しかし、起業後の苦労や自身の会社売却から今に至る過程を振り返り、“リーダーシップの旅”が難しいものであることを心底感じている。

 

リード・ザ・セルフの重要性

本書にある通り、リーダーシップの旅を歩む上で必要なものとして「構想力」「実現力」「意志力」「基軸力」が挙げられるが、自分自身には「基軸力」が足りなかったと感じている。 それと、本書にはなかったが「誰と旅をするか」も大事なポイントではないかと感じている。

リーダーシップの旅はRPGの「ドラゴンクエスト」のようなもの。自分は基軸力が足りなかった、つまり軸がブレてしまったために、無駄な道を通り、余計なモンスターに遭遇してHP(ヒットポイント)を失ったといえる。 あわせて、旅をする仲間集めがうまくいかなかったために、軸が定まらなかったともいえる。

旅の成功には、適切な仲間を加えることが欠かせない。そんな極めてシンプルなことを感じた苦い起業経験だった。自身が何をもってリード・ザ・セルフで動いたか、自分はどれだけそれを押し通していきたいか、その内容と強さで仲間の顔ぶれがどうなるかが決まるだろう。

 

リーダーシップには経験が必要

自分自身の経験からリーダーシップを振り返ったが、本書にあった通り、リーダーシップはリーダーの中に存在するというよりも、リーダーとフォロワーの間に生じる社会現象だ。リーダーシップがリーダーとフォロワーの間に起きる共振現象=夢がシンクロナイズしていくことならば、私もシンクロナイズするような経験をしたいと素直に感じた。この経験をするためには、あらためてリード・ザ・セルフを発揮し、自分の想いを突き通していくことを覚悟しようと思う。

一方で、起業から自身の至らなさで困難に陥った経験は、非常に困難な旅ではあったが一皮むけた経験ともいえる。今後のリーダーシップの旅を行う上で大事な経験になった。本書でもあったように、経験を伴うことがリーダーシップの旅には大事であることを自身の経験からも感じている。

 

2021年後半の自身のテーマは「虚心坦懐」

CANTERAをきっかけに仲間に出会い、悩みを聞き、そして、リーダーシップの旅を読み直す機会に恵まれた。もう一度「リード・ザ・セルフを発揮していこう」と思う中で迎えた2021年後半。今後、仲間とともにCANTERAを拡大させていくにあたり、自身の今後についてあらためて考えていることがある。これまでいただいた縁を大事にしながら、その中で自身が課題意識を持ち、貢献できることを素直に進めていきたいという思いだ。

一方で、このところ、自分の考えや経験にこだわりすぎていると後から感じることがあり、あらためて「虚心坦懐」という言葉を思い出している。虚心坦懐とは、先入観を持たずに物事にあたる態度をいう。リード・ザ・セルフを発揮しようと考えると肩に力が入り、ともすれば意固地になってしまう可能性があるが、リード・ザ・セルフと虚心坦懐を心に留めて、今年の後半は歩んでいこうと思う。

Written by

echizenya
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