会社員でも、自分の選択した仕事で“主体的に”生きるということ

自分のやりたいこと、これからのキャリア……いろんなことを考えて今の仕事を選んだはずなのに、なんだか楽しく仕事ができなくなってきている。そんな風に思うことはありませんか?もしかしてそれは、「主体的に」選択できていないから、かもしれません。
会社員でも仕事を“主体的に”選択するには
どんな仕事でも大抵は、以下の4つの種類の業務が存在します。
1.自分が得意で、既に今持っているスキルでできること(得意・やりたい)
2.自分が得意で、既に今持っているスキルでできること(得意・やりたくない)
3.経験がなく、一人ではできないけど、チャレンジしてやれるようになりたいこと(不得意・やりたい)
4.苦手だし、できればやりたくないこと(不得意・やりたくない)
1と2だけでは、将来的にあなたの成長が見込めないため、あなたの市場価値はどんどん下がっていくことになります。
しかし、3だけでは当然お金を稼ぐことができませんし、あなたの評価自体を落としてしまう結果となります。4だけでも、なかなか辛くて仕事を続けていくのも大変ですね。
人によっては、1の割合が多いのが心地よいと感じる人もいるでしょうし、3の割合が多くないとつまらないと感じる人もいると思います。大事なのは「自分がどのバランスであれば心地よいと感じられるのか」を知ることです。
この基準を知ったうえで、例えば、
・1と2の業務で会社や仲間に貢献することで信頼と報酬を手に入れる
・3では将来の自分のキャリアのために失敗を繰り返し学びを糧にする
・会社の状況や自分の1~4のバランスを見て、対応可能な量だけ引き受けて、会社のために貢献する
といったように、引き受ける業務の割合を自分で選択すれば、主体的に働くこと、生きることにつながるかもしれません。
私は自分自身が心地よいと思う業務の割合を全く意識できておらず、それが故に、やりたいことができないと思ったり、やりたくないことばかりやっていると感じてしまうことが多かったような気がします。今やっていることを全部やりながら、やりたいことをするのは無理だと決めつけていました。無理だと思って、具体的なイメージを自分で思い描くことをしなかったために、働いている時間を、そのまま「会社のためだけに消費する時間」としてしまっていたのです。
今は、1を少しへらして、3をふやすといった微調整をすることで、自分で“主体的に”選択できるようになりました。
業務のすべてをやりたいことだけにするのは、会社員という働き方ではなかなか難しいことかもしれません。でも、全体の業務の一部を自分がやりたいことに挑戦するということならできるような気がしませんか?そのチャレンジが、毎日のあなたを前向きにしてくれます。そして、きっとあなたの将来に確実につなげることができるはずです。
Blended Workerをめざして ~Rice-workをLifeworkに~
私自身は、育休期間の学びや出会いをきっかけに、大きくキャリアチェンジを行いました。そして、「子育てを通して自分らしく生きる人を増やす」ということをlifeworkとして生涯かけて取り組むことを決心したのです。
そう決心した私がまず行った行動は、責任あるポジションを任せられていた正社員の仕事を退職すること。以前の膨大な業務量をかかえながら、他にやりたいことをを始めることが全くイメージできなかったからです。それでも収入がゼロになるリスクはとれず、生きていくために人事経験を活かして、時間に縛られない契約形態で働きながら、子育て業の準備をしようと考えていました。そう、いわばこれまでの経験とスキルを切り売りして、Rice‐workにしていくつもりでした。
でもAllPersonalに入社して気づいたことは、価値観を等しくする組織においては、Rice-workを限りなくLifeworkに寄せていくことが可能なのだということです。何も、今完璧にできないからといって、白黒はっきりさせなくたっていいのです。人生は常にグラデーションがあるからこそ、そこに唯一無二の美しさがあらわれます。ただ、自分の進みたい方向を知っていて、そのベクトルがあっていれば、大丈夫なのだとわかったのです。
私は今AllPersonalやCANTERAアカデミーをとおして、人事スキルを学びあいスキルを高め、なりたい自分になっていく方々のサポートやそのための仕組みづくりに携わっています。そしてそれは、私が子育てを通して成し遂げたいVisionでもあります。
自分の考えを親身に聞いてくれる安心安全の場が大前提にはなりますが、自分が夢見ていることをシェアすることが第一歩。そしてそこに少しでもつながる仕事に、勇気を出して手を挙げて、任せてもらえる。RiceworkがLifeworkに変えていけるんだと知った瞬間でした。自分次第だったんだなと心から思いました。
人生100年時代の今、仕事をする時期・しない時期、力を入れるとき、力を蓄えるとき、それらすべてを自分の意思でコントロールしていくことが求められます。そんな中で、仕事自体や会社にコントロールされない、自分の人生を歩むために、私は働くことで得たいもの、そこでの役割と目的を常にしっかり持って生きていきたいです。
自分で選んで楽しく働く姿を見せていくことで、小さな娘たちに、「ママみたいに働きたい」と思ってもらえるように、今日もまた挑戦しております。
働くすべての人に、待ち遠しい明日を届けるために。
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