【比較】リモートワークとテレワーク、何が違う?解説してみた

最終更新日:2021/04/11

Writing by:CANTERA NOTE編集部

コロナ禍でよく耳にする「リモートワーク」「テレワーク」という言葉。同じ意味なのか、そうでないなら何が違うのか、曖昧になったままの方もいるのではないでしょうか。 今回は、言葉の違いや使い方、リモートワーク・テレワークを始めるにあたって気をつけたいポイントを解説します。

リモートワークとテレワークの定義の違いは

結論から述べると、リモートワークとテレワークのあいだに実質的な違いはありません。両方とも、「オフィスでない場所で働く」ことを指す言葉です。ただし、リモートワーク・テレワークどちらの言葉が使われるかは、状況によっても変わる場合があります。

・リモートワークとは

「離れた」という意味を持つ「リモート」(remote)がついているように、リモートワークはオフィスから離れた場所で働くこと全般を指します。2020年春の新型コロナウイルス蔓延による緊急事態宣言に伴い、一般に広く知られる言葉となりました。コロナ禍においてはステイホームが推奨されることから、在宅勤務を前提に使われているケースが多くあります。

リモートワークでは、ZoomやSlackなどのコミュニケーションツールを用いながら、オンラインで業務を行います。

・テレワークとは

リモートワークと同様、「遠い」(tele)という意味があるテレワーク。日本テレワーク協会が定義しているテレワークの形態は以下の4種類があります。

・在宅勤務
・モバイルワーク(移動中にスマホを使って仕事をする)
・サテライトオフィスやコワーキングスペースで働く
・ワーケーション(バケーション・旅行を兼ねて仕事をする)

リモートワークと聞いて想起される働き方よりも、より広い意味合いがあると言えます。ただし、リモートワークと同じくコロナ禍においては、在宅勤務を前提としている場合が多いでしょう。

リモートワークとテレワーク、どう使い分ければいい?

社員がオフィス以外で働ける環境や制度を整える点においては、リモートワークもテレワークも同様です。そのため、どちらの言葉を用いて導入を進めても問題ありません。

ただし、似ている言葉なだけに、併用すると社内に余計な混乱をもたらしかねません。リモートワーク・テレワークを導入するにあたっては、どちらかの言葉に統一して進めると良いでしょう。

一方、社外に向けてリモートワーク・テレワークを発信していく場合は、相手や使うシーンによって使いわけるのもひとつの手です。例えば、政府・行政機関はテレワークという言葉で統一しています。リモートワーク・テレワークの助成金を申請する場合や、公式な文書・文面ではテレワークを使う方が無難でしょう。

また、スタートアップやベンチャー企業ではリモートワークという言葉の方が使われているようです。多様な人材を採用したい場合や、先進的な企業イメージを与えたい場合には、「リモートワーク」を使うのもいいかもしれません。

リモートワークとテレワーク導入時の注意点

リモートワーク・テレワークを導入する場合、どういった点に注意すべきでしょうか。

・できるところからすぐに始める

リモートワーク・テレワークを導入する際のポイントは、「できるところからすぐ、部分的に始める」こと。というのも、制度を設計してからすすめていくと情勢に対応しきれず、結果として業務に支障をきたす恐れがあるからです。

最も簡単なのが、オンライン(クラウドサービス)で完結する業務はリモートワーク・テレワークに切り替えること。出社しなくても働ける社員のみ、まずは適応するのがおすすめです。

また、対面でのやりとりや会議は、SlackやZoomをはじめとしたツールに置き換え可能なので、こうしたツールを使っていない場合はすぐに導入してみましょう。

・社員が自宅で仕事しやすい環境を整える

テレワークによって生産性が下がってしまう原因のひとつに、社員の自宅環境が整っていないことがあります。インターネット回線が遅い、仕事しやすいデスクや椅子がない等、様々な状況が考えられます。例えば、在宅勤務手当を支給し、社員が仕事しやすい環境を整えられるようサポートするのも一案です。

・コミュニケーションが取りやすくなる工夫をする

非対面・テキストのやりとりのみだと、相手がどういった意図で発言しているのかわからなくて不安になったり、自身の発言が間違って解釈されたりと、齟齬が生じる可能性が高くなります。

こうしたリスクを避けるために、定期的にビデオミーティングを設けたり、チャットアプリで雑談専用チャンネルをつくったりするなど工夫しましょう。

また、入社・転職したばかりの社員ほど非対面でのやりとりに不安を覚えやすいです。人事部が主導となり、少人数の社内グループをつくってランチミーティングを開催するなど、入ったばかりの社員が話しやすく、孤立しないような対策をしてみましょう。

リモートワーク・テレワークという言葉にとらわれず、できることから始めよう

冒頭でお伝えしたように、リモートワークとテレワークに実質的な違いはありません。リモートワーク・テレワークは、「習うより慣れろ」です。社会全体としても本格的に始まったばかりで、成功モデルもいまだ確立していません。他社での成功事例が自社でも通用するとも限らないため、自社ならではのやり方を模索する必要もあります。

実際にテレワークを始めた社員の不安や不満を聞く中で、課題がクリアになり、新たな解決策が生まれるはずです。その積み重ねが生産性や社員満足度を向上させ、結果としてテレワークの成功へとつながっていくでしょう。

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執筆者

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