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スカウト返信率最高9割!私のスカウトメール配信メソッド

スカウト返信率最高9割!私のスカウトメール配信メソッド

私は採用でダイレクトリクルーティングを多く活用しており、スカウトを毎日のように配信しています。最近は新卒採用でもダイレクトリクルーティングサービスが多くなってきて活用していますが、スカウト配信は結構工数も時間がかかるのが現状でしょう。

限られた時間の中で自社にマッチした採用が実現するために、スカウト返信率を高めたいと考えていろいろ取組み、媒体にもよりますが、スカウト返信率平均4割くらいに達し、最高9割くらいまで達成することができました。

今回は、私がスカウト配信時に気を付けていることを書いてみました。

 

スカウトメールで気を付けるのは候補者からみた3ステップ

候補者から見た際に、スカウトを受け取ってからエントリーまで以下3ステップがあります。

1 スカウトを受信
2 スカウトメールを開封する
3 エントリーボタンを押す

それぞれで気を付けることについて以下に書いていきます。

 

1 スカウトを受信

人気の候補者は、媒体にもよりますが毎日スカウトメールを10-20通ほど受け取るそうです。スカウトをたくさんもらう=活躍していて忙しいはずなので、その中でスカウトをみても3通くらいなのかな、と想定して「スカウト件名」を工夫しています。

工夫しているポイントは以下3点です。
・特別感:面接確約、プライベートオファーなどのワード
・メリット感:その方が実現したいと考えられるポイント「メリハリある働き方」「成長」など
・会社の特徴:ビジネスや社風など会社の推しポイント

例えば、以下のような感じで作成しました。

【個別面談確約】経験生かせるエンジニア/安定成長・自社製品・テクノロジーに強い会社
【プライベートオファー】世界最先端の技術に触れる環境・顧客の本質的な課題を解決するコンサルティング
【〇〇のご経験がある方へ特別オファー】メリハリある環境・国内シェアTOP製品あり・風通しいい雰囲気


2 スカウトメールを開封する

スカウトを開封してもらったら、次は内容を読んでもらうことが大事です。忙しい候補者の視点にたつと、だいたい冒頭3~4行くらいまでで読むのを決められると言われています。媒体によっては、スカウトメールを開封しても8割くらい最後まで読まずに離脱するらしいです。

そのため、候補者がどうしたらワクワクするのか、という視点を大事にして文章を作成しています。ただし、盛りすぎてしまうと、面接のときのギャップが大きくなる可能性があるので要注意。“できるだけ等身大に、でも魅力的に”“スマホでみたときに2スクロールくらいで見れる文量”で、かつ“箇条書きで見やすく”ということを心がけてスカウト文面を作成しています。

<スカウト文面の流れ>▼スカウトを開封してもらったお礼(1行)
▼なぜスカウトを送ったのか、候補者の登録情報で魅力に感じたポイントを記載。(2行)
※このとき、私はご本人の言葉のコピペではなく言い換えを使うこともあります。
▼会社の簡単な紹介(1-2行)
↑ここまでで、その先が見てもらえるかが決まる——————
▼仕事の魅力・紹介
▼会社の魅力・紹介

上記のように開封後3〜4行で「自分宛てに送られたものだ」と感じてもらえることを工夫しています。特に※で記載したところは、ただのコピペだと量産されたスカウトメールのように感じられてしまう恐れがあるので、候補者情報から感じたアピール点を言い換えで書いています。

今回の点を踏まえて以下のような文章を作成しています。

例)

はじめまして。株式会社●●の▲▲と申します。
このたびはメールをご覧いただき、ありがとうございます!
ご登録されている情報を拝見して、○○や□□をされたことで△△なことを大事にされているのではないかと感じ、当社■■職と親和性があると感じました。
当社は、~~の事業を行っています。

以下に簡単ではありますが、お仕事内容と会社の特徴を記載いたします。
<仕事内容>
・・・(要約して2文くらいで)


※魅力※
・・・(箇条書き・候補者が気にしそうなことを想定して記載:例えば、残業少なくメリハリある 等)

<会社の特徴>
◎ビジネスの背景(なぜ当社ビジネスが社会に必要とされているのか)
◎ビジネスの特徴(自社ビジネスの説明と他社との違い)

なお、作成前には採用部署の方に仕事や会社の魅力を聞いたり、面接にいらした方からどこに興味を持ってもらったのかをヒアリングしたりして、本文で伝える魅力はブラッシュアップを続けています。


3 エントリーボタンを押す

最後に、エントリーボタンを押していただきたいお願いを入れています。
たとえば、「最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなた様とはぜひお会いしたいと考えております。ぜひご応募をご検討ください」など。

最後の一押し、という気持ちですがあまり重たくなりすぎずにメッセージしています。

例えば、「何度もお伝えしますが、当社の魅力は〇〇です。あなたであれば当社の●●という分野において絶対に活躍できると思っています。まずはお話させてください」と最後なのに4行も5行もボリュームがあり、かつ「絶対に」など強いワードが使われている文章などはちょっと重たく感じてしまいますよね。

最後に重たい文がくると、私だったら「ちょっとここまでは答えられないかも」と思ってしまってエントリーボタンは押さないかもしれません。


なお、スカウトは、メールだけでなく、スカウト後の対応も大事です。

私は、基本的に24時間以内に返信をし、早々に面談のスケジュールを決めるようにしています。せっかくご応募いただいた候補者を大事にしたいと思っているので、スピード重視でしています。

いかがでしたでしょうか。スカウトメールは正解がありません。ただ、それでも受け取った方がどれだけ心を動かされて、魅力を感じてもらえるか、ということがやはり大事だと思います。今回は私が試行錯誤しながら工夫してみたことをお伝えしましたが、ご参考になれば嬉しいです。

Written by

IzumiHiraoka
CANTERA ACADEMY2期卒業。 大学卒業後、大手食品会社にて総合職として入社し、法人営業をメインに担当。 その後、人材ベンチャーの東京オフィス立ち上げのなんでも屋として勤務。 2006年から現リクルートにてリクルーティングアドバイザー、企画スタッフ、キャリアアドバイザーを経験。受賞複数。その間2度の産休育休を取得し共に復帰。リクルート卒業後は、国の事業に関わったり、ベンチャー企業で人事として採用企画、規程改訂、制度、労務など人事全般と、総務、秘書など色々経験しています。現在は株式会社クラウディオにて人事ディレクターとして人事全般を行っています。
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